ドローンの中には「水中ドローン」と呼ばれるものがあります。

ドローンはもともと航空機の一つなので、水中のものは別物ではあるんですが、「ドローン」という名前が一般に浸透したことと、その特徴や使われ方が似ていることからいつしか「水中ドローン」と呼ばれるようになりました。

ドローンと同じく、操縦者が陸上や船上でカメラ映像を見ながら操作し、水中を縦横無尽に動いて映像を記録することができます。
また、機種によってはアームを搭載し、物をつかむなど簡単な作業が出来るものもあります。

水中ドローンの特徴として、空のドローンが無線なのに対し、有線接続のものが多い事。
これは水中は電波が伝わりにくいためであり、確実に操作を行うには有線の方が良いのです。

また、水中のドローンは目視で確認することが難しいため、基本的にカメラの映像を見ながら操縦することになります。
ドローンで言う「目視外操縦」が基本になります。

ドローンは様々な法規制が絡んできますが、水中ドローンに対しては特に法規制はありません。
水中ドローンは大型家電量販店で誰でも購入が出来、基本自由に使うことができます。
が、それはあくまで「水中ドローンの扱い方」についてであって、実際水中ドローンを使用したい場所によっては別の法律が関わることがあります。
例えば海には港則法・海上交通安全法など、港の作業や船舶の航行に関する法律があり、水中ドローンの使用には許可承認が必要になります。
また、川や湖によっても許可が必要な場合もあります。

現在、水中ドローンに対しての国のガイドラインが出来ているとの話もあり、新たな法規制が生まれる可能性は大いにあります。

そんな水中ドローンの用途としては、水中スポーツの撮影、ダイビングの補助や記録撮影、海底・湖底の調査や遺跡の研究、海上事故などの救助、また漁業・水産業への利用など数多くの分野にあります。

空のドローンとはまた違いますが、水中ドローンにもこれからの活躍が期待できそうですね。